一般的な不妊治療のステップアップの流れと不妊治療費の目安

妊活・不妊

 

不妊症のために病院へ行くとまずは原因を突きとめるための検査を夫婦それぞれ受けます。

不妊症の検査結果をもとに主治医から治療方針についての説明を受けることでしょう。

治療方針の中でその病院で治療ができない場合は不妊治療の受けられる病院を紹介されることがあります。

できるだけ同じ病院で受けたほうがストレスも少ないので以下の病院一覧より選ぶことをお勧めします。

不妊症のの検査結果は以下のいずれかの診断の可能性があります。

・夫婦ともに異常なし

・女性に不妊原因がある

・男性に不妊原因がある

・夫婦ともに原因がある

いずれの結果だった場合も冷主治医の話をよく聞き不明な点が無いようにしましょう。

治療方針を提案するのは医師の仕事ですが、実際に治療方法を決めるのはあなた方ご夫婦です。

不明な点や納得いかないことはしっかりと理解できるまで説明を受けるようにしましょう。

以下より、不妊検査において夫婦ともに異常がなかった場合のステップアップの流れを紹介していきます。

【ステップ1】タイミング療法

不妊検査の結果に 異常がない場合には一般的にタイミング療法からスタート します。

自然周期の中で超音波検査やホルモン検査によって排卵日を予測しタイミング指導を受けます。

不妊期間が1年以内のカップルの場合は20~30%の確率で妊娠すると言われています。

しかし、原因不明の2年以上不妊期間のあるカップルの場合は10%以下とも言われています。

治療期間の目安
3~6ヶ月程度

【ステップ2】タイミング療法に排卵誘発剤をプラスする

タイミング療法だけでは妊娠しなかった場合には排卵誘発剤を使って排卵しやすい状態にします。

服用するクロミフェン(クロミッド)という薬やHMG(FSH)注射を用いて排卵の手助けをします。

排卵誘発剤を使用することにより高い確率で排卵されるためタイミングを狙いやすい効果があります。

しかし排卵誘発剤には卵巣過剰刺激症候群などの副作用を伴うことがりますのでずっと使い続けることができるわけではありません。

主治医の超音波検査や血中ホルモン管理を受けることによって心配なく使用できますが、卵巣状態によっては中止されることがあります。

治療期間の目安
3~6ヶ月程度

【ステップ3】人工授精

排卵誘発剤を使用しても妊娠できなかった場合には医師から人工授精の提案があるでしょう。

人工授精では排卵前に超音波検査にて排卵日の予測をし、排卵日に合わせてご主人の精液を採精し洗浄濃縮を行った後に子宮内に注入します。

精液はクリニックで直接採取する方法か自宅で採取したものを冷やさないように適度に温めながら持参する方法があります。

洗浄濃縮することによって運動率のよい精子をより多く子宮内に送り込むことができます。

ご主人の精子の運動率や数の状態も結果として知ることができます。

人工授精は痛そうなイメージをもっている人もいるかもしれませんがほとんど痛みは感じません

筆者も経験者ですが器具の装着して行うのでまったく痛みはありませんでした。

治療期間の目安
3~6ヶ月程度

【ステップ4】体外授精・顕微授精

ステップ3までの治療を一般不妊治療とよぶのに対して体外受精や顕微授精のことを高度生殖医療(特定不妊治療)と呼びます。

一般不妊治療を1~1年半(年齢によって治療方針はことなる)試して妊娠に至らなかった場合は高度生殖医療を勧められることがあります。

不妊治療の期間や年齢、自分たちが考えているタイムリミットなど総合的に踏まえてステップアップを医師と話し合い夫婦で考えましょう。

体外受精では卵子を取り出し体外で精子と受精させて成長させたあとに子宮内に受精卵を戻し着床させます。

また体外受精の一つで顕微授精と言われる方法は顕微鏡下で卵子に直接精子をガラス管によって注入する方法です。

体外受精でも受精率や着床率が低かった場合でも妊娠する確率が高い高度な治療方法です。

一般的な不妊治療費の目安と妊娠率

不妊治療にかかる費用や不妊期間が2年以上の夫婦の治療法別の妊娠率を以下に示します。

 

不妊治療費の目安

 

タイミング療法

3000~8000円/1回

原因に排卵障害がある場合は、病気と診断されるので保険適応となります。

人工授精

1万~2万円/1回

保険適応外ですが、排卵誘発を伴う治療には一部保険適応となります。

体外受精・顕微授精

30万~50万/1回

保険適応外

 

不妊治療費でもらえるお金・返ってくるお金

不妊治療費は上記で書いたように治療方法が高度で妊娠率の高いものになるにつれて費用も高額になります。

しかし、不妊治療費には助成金の制度があります。

高度生殖医療(特定不妊治療費)であれば1回あたり15万円のお金が返ってくることも。

また、確定申告により所得税の還付金や住民税の減税を受ける医療費控除の対象にもなります。

詳しくは以下の関連リンクから確認してみてください。

不妊治療のステップアップの目的とは

不妊症の人が妊娠するためには出来るだけ自然な妊娠を目指すことが目標とされます。

体や心に負担の少ない治療法から自然周期の中でタイミングをとることは大事なことです。

しかしずっと同じ治療をしても妊娠しない場合にはステップアップした治療も必要になってきます。

長期間の治療は体と心に大きな負担となります。出来るだけ早く妊娠をして赤ちゃんに出会うことを目指すためにもステップアップは必要な治療法なのです。

35歳以上の場合はステップアップが早い

35歳以上の女性の場合は妊娠率が20代に比べて低く、一日でも早い妊娠が望ましいと判断された場合にはステップアップを早めることがあります。

1年以上だらだらと治療するよりもより早い段階で妊娠率の高い治療方法に移行することで母体や胎児の健康を守る目的があります。

さいごに

不妊治療を始めると体にも心にも負担が増してくるものです。

ネット上のさまざまな情報に惑わされることが無いように不安なことやわからないことは必ず医師に相談しましょう。

ステップアップや不妊治療は一人で決めるものではありません。

きちんと話し合い将来のライフプランに合わせて夫婦二人で取り組みましょう。

自然な形を望む人や一刻も早く年齢を考えてステップアップを急ぎたい人など人それぞれです。

他人と比べることなく医師からの治療方針をきちんと聞いて妊活に取り組んでいけたらいいですね。

 

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